神道


岩波書店の「広辞苑」には、神道=もと、(自然の理法、神のはたらきの意)わが国固有の民俗信仰。祖先神への尊崇を中心とする、古来の民間信仰が、外来思想である仏教・儒教の影響を受けつつ成立、理論化されたもの。とあります、
この定義づけからはみ出す部分があり、神道の内部でも色々の表現なされる方達がおられ、一言では言い表せません。
学会の一部では、神道は日本起源ものではなく、朝鮮から渡来した精神文化であるという設があります。これは、朝鮮半島最古の史書「三国史記」に“神宮”という単語があり、神道に似た多神教が存在していたらしいこと、日本の神話に登場する神様の中に、朝鮮起源と考えられる神様。たとえばスサノオノミコト・大山祇(おおやまつみ)の神等々・・・いることが理由になっております。しかし明確な根拠は乏しいのです、
神道が朝鮮渡来と断定するには無理があるとされています。反面、神道が、純粋に日本国内で発生したものと言い切れない面も考えるわけで、その意味で、わが国固有の“といえるのかという疑問があるのも事実です。つまり、ある程度体系づけられた宗教として明確な形をもつて生み出されたものでない、あいまいな性質があるということです。また、神道には、普通、宗教といわれるものが具えている教義や経典の類がありません。また、いわゆる布教活動も行いません。
この辺が、・キリスト教やイスラム教その他の一神教の宗教のように、唯一絶対の最高神というものが存在しないのです。仏教は、毘盧舎那仏(大日如来)が最高神として位置する一神教のように考えられますが、実際にはヒンドゥー教との関係もあり、多神教的な性格をもつ擬似一神教と考えられています。
この様な神道は、日本の精神文化の底流をなすものと考えられるよい思想体系といえますが、その辺りにどこかあいまいな要素があります。

万物有霊説(アミミズム)
要は、山・川・草・木といった自然物をはじめ人工の器物にさえ霊魂が宿っているとする考え方で「広辞苑」では、「宗教の原始的な超自然観の一つ」と説明されています。
つまり人類が宗教を生み出す、始原的な段階での精神活動と考えられるもので、日本のみならず、広く東南アジアなどで見られるものです。
特に農耕民族の場合は、栽培作物。中でもイネの霊魂=稲霊を祀り、豊穣を祈る、農耕儀礼から、原始宗教への発展が認められ、これが神道成立の要素と考えられます。
巫術(ふじゅつ)・呪術(じゅじゅつ)(シャーマニズム)も神道を形づくる要素の一つです。巫術師・呪術師、巫女などと呼ばれる人物を介添えとして、霊的な存在との接触を行うことです。
仲介者は、霊に憑かれた状態となって、占い・予言・治療などを行いますが、これも日本のみならず、世界中でも見られる宗教的儀式です。