法相宗 信者数、約50万人 寺院数、約55寺院 三蔵法師の名で知られる、玄奘(六〇二~六六四)を始祖に、弟子窺基(きき)を宗祖とする宗派で。日本には道昭(六二八~700)によって伝えられました。 南都六宗の一つで、学問仏教に属する宗派です。 人間の認識作用としての。眼・耳・鼻。舌・身・意。の感覚に、その上に位置するものとして、末那識(みなしき)・阿頼那識(あらやしき)を加え、この未那識・阿頼那識の二つを修行によって自覚し、それを無にすることによって悟りを得ようとする考え方を説きます。 未那識とは、自我意識のことであり、阿頼那識とは、無限大の容れ物という意味で、この容れ物には、あらゆる煩悩が、種子として宿っている、と考えます。 興福寺と薬師寺が法相宗を伝えます。